toggle

about

〈 このサイトについて 〉

この美術作品のこと理解してる?

そんな質問が大きな壁になってしまうことがあります。

感じ方について「不正解」のないこの領域で唯一反対したいことは、固定的な考えを持つということです。

美術館やアートギャラリーを、苦手じゃないけどあまり興味が持てない人は沢山いると思います。このサイトはそういった食わず嫌い的概念を打ち砕きたくて開設しました。

このサイトでは、アート作品やアーティストについての解説は一切書かない代わりに、アートとの距離を縮める為の幾つかのコンテンツを更新していきます。

〈 缶づめ 〉

鑑賞缶という名前について。例えば日本の食料缶詰の表面には、商品名・製造者名・原材料・説明(売り文句)など書かれていますが、それを読み込んでも「知った気」にしかなれない。これはなんだか、アート作品を解説するキャプションや雑誌記事の情報に似ていると思いました。そして食べようと思う人が自分で開けるまで完全にその中身(その本質)が密封されている感覚と、一度開いたら元には戻せない構造がイメージにぴったりだと考えるようになりました。

表面的な情報にとらわれないで、中に入っているものの正体と感情的に向き合って、他人の作品に対し鑑賞者独自の視点を持って潜ること。これを伝えることこそが私の動機です。